老子の言葉をわかりやすくお届けします

バカボンのパパと読む「老子」

NHKの『100分de名著』でも紹介されていましたが、
ドリアン助川さんの『バカボンのパパと読む「老子」』が売れています!
(角川SSC新書 840円)

 

「老子って、読んでみたいけど難しそうだし」
「その教えだけをわかりやすくまとめた本ってないの?」

 

…という方には、ダンゼンこれがオススメ!
「老子」について解説した書籍は数あれど、
ここまで面白く読めるものはなかなかありません。
「老子=難解」という固定概念を覆してくれる良書です。

 

内容は、「漢文」→「ドリアン助川さんによる解説文」→バカボンパパの訳
という構造になっていて、
最後のバカボンパパ語訳が絶妙!
例えば、

 

★「大道廃れて仁義あり」
「孝行息子を求める時代があやしいのだ」

 

★「学を絶てば憂い無し」
「勉強すると勉強が増えるのだ」

 

★「笑わざれば、以て道と為すに足らず」
「バカに見えれば本望なのだ」

 

逆説が多く、「ん?」と首をかしげてしまう言葉が多い『老子』ですが、
これを読むと、「ああ、なるほど、そういうことか!」
…と腹落ちしてスッキリすること間違いなし◎

 

まずは、バカ田大学に入学したようなつもりで本書を手に取ってみてください!
生き方に迷った時、
「これでいいのだ!」と背中を押してくれる、オススメの一冊です。

読者の評価は?

実際にドリアン助川さんの本を購入した方はどう評価しているのでしょう?
Amazonのレビューなどを参考にすると、
購入者のほとんどが

 

「買って正解だった!」

 

と評価しているよう。

 

バカボンのパパ語訳のおかげで、
「漢文への抵抗感が薄れた」「そういうことか!と膝を打った」
「楽しんで読める」「面白い発見がある」
「タリラリラーンと腑に落ちます」「すごいのだ。これでいいのだ。」
…等々。

 

極端に言えば、バカボンパパ語訳だけをサラサラ〜ッと
流し読みしていけば、あっという間に概略はつかめます。
「浅い理解でも良いから、とにかく簡単に老子を読みたい」
という方にとっては、これほどちょうど良い本はないでしょう。
なにより、イラストつきなので、
普段はあまり読書をしない方にとっても「とっつきやすい」というメリットも。

 

「とてもコストパフォーマンスが良い」と評価している方もいますね。
確かに、840円で老子のアウトラインをつかめるのはお得!
岩波文庫の『老子』は、1050円ですしね(笑)

ドリアン助川ってどんな人?

帯に書かれた、

 

「バカに見えれば本望なのだ!!」

 

…のキャッチコピーが、妙に笑えてしまう(笑)、ドリアン助川さんの本。

 

ところで、ドリアン助川さんとはどんな人なのでしょうか?
「名前くらいは聞いたことあるけど」
「TVで見たことはあるけど」
どんな人なのかは知らない、という方も多いのでは?

 

ドリアン助川、本名「明川 哲也さん」は、作家であり道化師であり、ミュージシャン。
多彩な才能を持ち、いろんな分野で活躍している方です。
「なんで老子に詳しいんだろう」と思っていたら、
早稲田大学第一文学部東洋哲学科を卒業されているんですね!
つまり、東洋哲学がご専門なわけです。
どうりで、老子思想についても詳しいわけです^^;

 

大学時代は、劇団を主宰。
その後、雑誌ライターや放送作家などを経て、1990年に「叫ぶ詩人の会」を結成。
世の中の森羅万象を激しいロックに乗せて叫ぶ、
その独自のパフォーマンスで注目を集めました。

 

そして1999年に解散後→ニューヨークへ。
バンドAND SUN SUI CHIE (アンド・サン・スー・チー)で活動した後、帰国。
現在は、執筆活動&ライブ活動を中心に活動しています。

 

朗読と歌をミックスしたステージも人気のようで、
「アルルカン洋菓子店」のユニット名でライブを開催していた時期もあるようですね。
(現在は、「アルルカン・ヴォイス・シアター」のユニット名で活動中)

 

老子も魅力的ですが、ドリアン助川さんの人生も魅力的!?